機器の特徴と使用方法について

設置

屋外設備の一例(家庭用)

屋外設備(家庭用)

屋内設備の一例(家庭用)

屋内設備(家庭用)

混合器

周波数(帯域)の異なる複数の信号を1本にまとめるための機器を混合器といいます。

屋外用混合器の使用例

UHFとUHFの電波を1本にまとめるときはUU混合器を使用し、UHFとBS・110°CSの電波を1本にまとめるときはBS・CS/UV混合器を使います。

屋外用混合器の使用例

屋内用混合器の使用例

屋内用混合器の使用例

分波器

分波器は混合器とは逆の性質をもっており、まとめられた電波をテレビのアンテナ端子にあわせて分ける機器です。


分波器の使用例

地デジとBS/CSの電波が指定の端子から分離出力され、分配器と比べ損失は少量です。

分波器の使用例

分配器

分配器はテレビ信号を均等に分ける機器です。
分配器を使用することで分配損失が生じ電波が弱くなり、ブースターが必要になる場合があります。
1端子電流通過型と全端子電流通過型があり、お住まいの状況によりお選びいただけます。

分配器の使用例

地デジとBS/CSの電波が各々の端子から混合出力され、レベルも均等に減少します。

分配器の使用例

分配器の種類について

全端子電通型

全ての出力端子から入力端子へ電流が流れます。
BS・110°CSアンテナにどちらのテレビからでも電気が流れます。
どちらのテレビからでもBS・110°CSアンテナへ電源を送ることができます。
複数のお部屋でBS・110°CS放送を視聴する場合は、こちらの分配器をお使いください。
(両方のテレビから同時に電気を送っても問題ありません。)

分配器の種類について

1端子電通型

入力と出力1の間だけ電流が流れます。
BS・110°CSアンテナに出力1のテレビからだけ電気が送られます。
出力1のテレビの電源を切ると出力2のテレビでBS・110°CS放送を視聴することができなくなります。
決まった部屋だけBS放送を視聴する場合や、電源供給器などを設置する場合は、こちらの分配器をお使いください。

分配器の種類について

ブースター

分配や長いケーブルなどによる損失を補い、テレビ信号を強める(増幅する)機器です。
ブースターは信号強度を上げることはできても信号品質を上げることはできません。
品質の悪い電波は品質の悪いまま増幅されます。
そのため、信号品質が一番良いアンテナ直下に設置するのが最も効果的です。
テレビに表示されるアンテナレベルは、電波の強さではなく電波の品質を表しています。
表示されるアンテナレベルが低いのは、アンテナの方向がずれているか、アンテナの方向に障害(大きな建物や樹木で遮られているなど)があることが考えられますので、アンテナの設置場所を見直して、電波の入り口の信号品質を上げておくことが大切です。

屋外用ブースターの使用例

屋外用ブースターの使用例

ブースター増幅部を動作させるために、ブースター電源部から(電源部がない機種はチューナーなどから。)電気(DC15V)を送る必要がありますので、途中にある分配器やテレビコンセントなどは電通する端子をご使用ください。


卓上型ブースターの使用例

卓上ブースターの使用例

■電源部について
動作に電気を必要とする機器に、同軸ケーブルを介して電気を送ります。
電源部と増幅部が一体型のブースターを卓上型ブースターと呼んでいますが、電源分離型・着脱型ブースターの電源部(室内に設置)と形状が似ている場合があります。
室内のブースター取り換えの際は、いずれのタイプを使用しているかをご確認ください。
一般に建物全体をカバーする場合は電源分離型・着脱型ブースターを使い、同じ室内のテレビが増えた場合は卓上型ブースターを使用します。

※卓上型ブースターは電源分離型・着脱型ブースターの電源部として使用できません。

ブースター選定チャート表

卓上ブースター

主に1か所のみの電波の増幅を行う時に、部屋内に設置します。
テレビの裏やコンセント付近など限られたスペースでも設置しやすい小型タイプです。
2出力で増幅度の調整ができる高機能タイプと、1出力で定格増幅のシンプルなタイプがあります。

屋外用ブースターの電源部と間違いやすいので注意が必要です。

UHF卓上型ブースター

高機能タイプ

シンプルタイプ

屋外用ブースター/ラインブースター

屋外用ブースター

建物全体の電波の増幅を行う時に、屋外のアンテナの近くに設置します。
アンテナ付近への取付が難しい場合は、屋内の分配器の前でも設置が可能です。
卓上ブースターに比べ、高出力になっており、増幅率調整も可能です。

屋外用ブースター

ラインブースター

建物全体の電波の増幅を行う時に、屋外のアンテナの近くに設置します。
電源部が付属していないため、他製品(ブースター電源部やTVなど)から電源を供給する
必要があります。
※一部製品は電源部が付属
増幅率は控えめで、定格増幅のみを行えます。

ラインブースター
  • UHF(地デジ)対応 UPA16
  • UHF(地デジ)対応 ※電源部セット品 UPA16K
  • BS/110°CS対応 CSBE25
  • BS/110°CS対応 ※屋外設置対応品 CSBE25C-BP

建物の管理者へ相談

集合住宅にお住まいの方で、お部屋全体のテレビの映りが悪い場合、 受信しているアンテナや、共用部にあるブースターや分配器などの機器に 不具合が発生している可能性が高いです。
まずは一度建物の管理者へご相談ください。

CATV会社または光TV会社へ相談

ご視聴のテレビをケーブルテレビや光テレビなどをご契約して視聴している場合は、 通常のブースターを使用できない場合がございます。
お手数ですがご契約のケーブルテレビ会社や光テレビ会社までご相談ください。

直列ユニット・テレビ端子

アンテナから送られてきた電波を、室内で取り出すための機器です。
配線の方式に合わせ、直列ユニットとテレビ端子があります。
送り配線方式には直列ユニット、分配(スター)配線方式にはテレビ端子を使用します。
直列ユニットの中間用は入力端子(IN)と出力端子(OUT)があり、送り配線の中間に付けられます。
端末用は入力端子(IN)しかなく、送り配線の終端に付けられます。
端末用には入力端子側へ電波が反射しないように、75Ωの終端回路が入っています。
その分、テレビ端子よりも挿入損失が多くなります。
分配配線方式は、アンテナで受信した信号を「分配器」で等配分し、テレビの接続口を設ける配線方式です。
損失が少ないため端末レベルが確保できることや、メンテナンスが比較的容易なことから現在主流になってきています。

送り配線方式と分配(スター)配線方式

送り配線方式

送り配線方式

分配(スター)配線方式

分配(スター)配線方式

テレビ端子・直列ユニットの電通について

入力・出力間電通

出力側から
入力側へ電気を
流せます。

テレビコンセントからの
アンテナ・ブースターへの 給電はできません。

テレビ端子・直列ユニットの電通について

入力・テレビ間電通

テレビ接続端子から
入力側へ電気を
流せます。

テレビコンセントからの
アンテナ・ブースターへの 給電が可能です。

テレビ端子・直列ユニットの電通について

ケーブル

同軸ケーブルについて

電波や電気を導通するケーブルのことを同軸ケーブルといいます。
様々な太さと種類がありますが、ここでは芯線が1本、編組と外皮で覆われているものを同軸ケーブルとして扱います。

■ケーブル選びのポイント
①同軸ケーブルの太さを選ぶ
ケーブル選びのポイント
②プラグの種類を選ぶ
ケーブル選びのポイント
③ケーブルの長さを選ぶ
ケーブル選びのポイント

■同軸ケーブルの加工について
同軸ケーブルを使用する場合、直付けタイプ(Ωバンド)かF型接栓を取りつけます。
取り付けたい機器のコネクタに合わせ、同軸ケーブルの加工を行います。

※遮へい性能が低い直付けタイプの機器等を使用した場合、無線ルーターや電子レンジからの電波が受信機器に干渉し、受信障害が発生する可能性があります。

同軸ケーブル

▲ 動画をポップアップして再生できます。

【ケーブル加工と接栓の取付方法動画】
(00:13~) ①ケーブルの加工方法
(00:48~) ②F型接栓の取付方法
(01:08~) ③かんたんF型接栓の取付方法
(01:21~) ④F型プラグの取付方法


■ケーブルの規格
テレビ関連で主に使用される同軸ケーブルの規格は以下の通りです。
なお、同軸の種類によって、通過できる電波の周波数が異なります。
4K8K放送の視聴にはS-〇C-FB以上の規格のケーブルをご使用ください。
※〇の部分にはケーブルの太さを表す数値が入ります。

同軸ケーブル

スキマケーブル

サッシのすきま等を利用し、屋外のアンテナケーブルを室内に引き込みます。

直列ユニット・テレビ端子