日アンねっとくんのお役立ちコラム

Vol.2

BS・110°CSアンテナは自分でも設置できる?
設置・取付方法を解説

日アンねっとくん

最終更新日:2023年4月28日

BS・110°CS放送用のパラボラアンテナはベランダに設置できるようなケースであればご自分で設置することもできます。(※)
このページではアンテナの設置手順やポイントをご紹介いたします。


※ マンションやアパート等にお住いの場合は、アンテナの設置ができるか契約の内容を事前にご確認ください。
  また、落下による事故の恐れがございますので、アンテナ設置の際は工事会社等にご相談してください。

BS・110°CS放送を見るために最低限必要なもの

BS・110°CS放送を受信するために最低限必要なものは以下の3つです。

つづいて、①②③について詳しく解説をいたします。

① BS・110°CSアンテナ

BS・110°CSアンテナとは衛星放送を受信するためのアンテナで、パラボラアンテナという種類の丸いアンテナです。

BS・110°CSアンテナ

現在BS・110°CSアンテナが設置されていない戸建てや集合住宅では衛星放送の視聴にアンテナの設置が必要になります。

»アンテナの選び方は以下のBS・110°CSアンテナの選び方でご紹介しております。  

 
 

アパートやマンションにお住いの場合

既にお住まいのアパートやマンションに共同受信用のBS・110°CSアンテナが設置されている場合は、ケーブルや分波器、分配器などを接続することで衛星放送のご視聴が可能です。
またケーブルテレビにご加入の場合、契約の内容によってはアンテナの設置をせずに衛星放送の視聴が可能なケースがあります。

詳しくはお住まいの建物の管理会社や、ご契約されているケーブルテレビ会社にお問い合わせください。

② 一般的な家庭用テレビ

一般的な家庭用テレビ

BS・110°CS放送を見るにはテレビも衛星放送に対応した商品を選ぶ必要があります。
とはいっても、一般的な家庭用テレビであれば対応していることがほとんどです。
(チューナーレステレビの場合は、別途BS・CSチューナーが必要になります)

また、新4K8K衛星放送をご覧になりたい場合は、4K・8K放送に対応のチューナーを内蔵したテレビをご準備ください。
ご自宅のテレビが4K・8Kチューナーを内蔵していない場合、別途対応するチューナーをご用意することで新4K8K衛星放送の視聴が可能になります。
なお、チューナーを接続すれば、PC用モニターなどでも視聴可能です。
 
※テレビ画面が4Kや8Kに対応していても、新4K8K衛星放送に対応したチューナーが内蔵されていない場合がありますので、ご注意ください。

③ アンテナケーブル(同軸ケーブル)

ケーブル

BS・110°CSアンテナとテレビやレコーダーをつなぐのにケーブルが必要です。
新4K8K衛星放送をご視聴になりたい場合には、ケーブルも4K放送や8K放送に対応したものを選ぶ必要があります。

スキマケーブルの配線図

新築の場合、BS・110°CSアンテナは屋根の上に設置することが多いですが、南西方向にベランダがあれば専用金具などで後から簡単に設置することができます。

また、ベランダなど屋外に設置したアンテナから室内にケーブルを引き込む際にはスキマケーブルがおすすめです。
サッシのすきま等を利用して壁に穴を開けずに配線できます。

BS・110°CSアンテナ設置前の準備

BS・110°CSアンテナを設置する前に以下2点を確認します。
確認しないで設置してしまうと、取り付けたあとに衛星放送を受信できずに焦ってしまうこともありますので、必ずチェックしてください。

BS・110°CSアンテナ設置前に確認すること

  1. アンテナの設置場所を決める
  2. 設置場所に合わせた金具を準備する

つづいて①②のそれぞれについて選び方の解説をいたします。

① アンテナの設置場所を決める

アンテナ設置方向の確認

南西方向にベランダがあればご自身でも簡単にBS・110°CSアンテナを取り付けられます。(※)
南西方向の目安は午後2~3時に太陽が見える方向です。

※ マンションやアパート等にお住いの場合は、アンテナの設置ができるか契約の内容を事前にご確認ください。
また、落下による事故の恐れがございますので、アンテナ設置の際は工事会社等にご相談してください。

遮蔽物の確認

設置する方向にビルやマンションなど衛星放送の電波を遮るものがないか確認してください。
大きな木の陰では、冬場は受信できても夏になると葉が生い茂って受信できなくなる場合もあるので、このような場所も避けるようにしてください。


また、設置できそうなベランダがあってもぐらつきやひどい錆があると設置後に外れてしまったり、倒れてしまったりする可能性があります。
設置場所に問題がないかも確認してください。

設置場所や方向の目安はアプリ「BSコンパス」でも確認できます。

BSコンパス
○アプリ名称
 BSコンパス  

また、「BSコンパス」を使ったアンテナ設置前の準備については動画でも解説をしております。


BSアンテナ設置前の準備を動画でご紹介

BSアンテナを設置する前に必要な準備についてご紹介いたします。

  • 00:12 BSアンテナ設置について
  • 00:30 『BSコンパス』について
  • 01:04 方向確認について
【今回ご紹介したアプリについて】

② 設置場所に合わせた金具を準備する

BSアンテナ取付イメージ

BS・110°CSアンテナは設置場所に適合した取付金具をご準備いただくことで、屋根や壁面、格子手すり、コンクリート手すりなど様々な場所に設置いただけます。
しかし、屋根の上など高所での設置作業は思わぬ事故につながる可能性もあり危険が伴いますので、こういった場合はご自身では設置せずにアンテナ設置の工事会社に依頼するようにしてください。

ここではご自身での取付も可能なベランダへの取付方法をご紹介いたします。

格子状のベランダのたて柱や笠木に設置する場合

幅と奥行きのイメージ図

設置したいたて柱や笠木の幅や奥行き、高さなどのサイズを確認します。また、取付部の長さが必要な場合はそちらも確認して、適合する金具を選択します。
まずは当社でアンテナとのセット販売も実施している金具、BKC-32で設置できそうか確認いただき、問題無ければアンテナと金具がセットになっている商品のご購入がおすすめです。

コンクリート手すり壁に設置する場合

取付できるコンクリート手すり壁形状

コンクリート手すり壁設置用の金具を使用します。
コンクリート壁の厚みや、上部の手すりがある場合は手すりと壁面までのすき間など確認して、適合する金具を選定します。
コンクリート壁が垂直でなかったり、笠木が設置されていると取付できないケースもございますのでご自宅のベランダに金具が適応しているかよく確認してください。

»そのほかのアンテナ取付金具はアンテナ取付金具のラインナップでご紹介しております。

BS・110°CSアンテナの設置・取付

続いてアンテナの設置についてご説明いたします。
アンテナの設置は以下の4ステップです。今回は当社の45cmアンテナと取付金具のセット(45SRLST)の取付を例にご紹介します。それ以外のアンテナの設置・取付をする場合には各アンテナの取扱説明書を確認してください。

つづいて①~④について詳しい手順をご説明します。

なお、設置手順については動画でもご紹介しておりますのでこちらも合わせてご確認ください。

BSアンテナの設置方法を動画でご紹介

BSアンテナ(45SRLST)の設置方法についてご紹介いたします。

  • 00:12 設置箇所の強度確認
  • 00:30 同梱品の確認「45SRLSR」
  • 00:45 アンテナの組み立て
  • 02:01 金具の取り付け
  • 03:06 テレビの設定
  • 03:51 アンテナの設置と方向調整
  • 05:27 同軸ケーブルの固定
【今回ご紹介した商品、アプリについて】

① アンテナ取付金具(BKC-32)をベランダに取り付ける

笠木・たて柱への取付イメージ

金具についているワッシャー、スプリングワッシャー、ナットを外して、たて柱や笠木を金具ではさみます。
次に、ボルトにワッシャー、スプリングワッシャーの順で挿入したあと、ナットを締めて固定します。ナットはスパナでしっかり締め、最後に金具のアンテナマストが地面に対して垂直になっていることを確認してください。

注意

取り付けの際は金具の落下等に十分ご注意ください。
また、必要以上に締め付けるとたて柱または笠木、取付金具が変形することがありますので、ご注意ください。

② アンテナ(45SRL)を組み立てる

マスト固定金具を起こす

①仰角調整ボルト(B)を取り外し、②マスト固定金具を垂直まで起こします。その後、③仰角調整ボルト(B)で再度固定します。

コンバーターアームの取付

つぎにコンバーターアームをアンテナ本体に取り付けます。
コンバーターアームとアンテナ本体の挿入向きを間違えないように注意して、奥までしっかり差し込みます。

防水キャップの取付

コンバーターの出力端子にアンテナケーブル(同軸ケーブル)を接続し、防水キャップを取り付けます。

同軸ケーブルの差し込み

ケーブルは同軸ケーブル止めフックに引っかけます。

③ アンテナ(45SRL)を金具(BKC-32)に取り付ける

金具への取り付け

アンテナを取付金具のマストに取り付けます。マスト固定ボルトを緩め、マスト固定金具(A)を広げます。アンテナマストをはさみ、マスト固定ボルトを軽く締めます。

④ アンテナとテレビをケーブルでつなぐ

②でコンバーターに取り付けた同軸ケーブルのもう一端は、テレビのアンテナ入力端子にある「BS・110°CSデジタル」とかかれたところに接続します。
接続したら、テレビやレコーダーのBSアンテナ電源供給の設定を「オン」(「入」または「連動」等)にして、テレビやレコーダーからアンテナに電源を供給できるようにしてください。

電源供給の方法についてはテレビ・レコーダーの取扱説明書をご確認ください。

BS・110°CSアンテナの方向を調整する

アンテナをベランダに取り付けたら、電波をきちんと受信できるようにアンテナの方向を調整します。

BS・110°CSアンテナの調整手順

  1. 仰角を調整する
  2. 方位角を調整する
  3. ケーブルを固定する

それではさっそく①~③についてご説明いたします。

① 仰角を調整する

仰角の調整

仰角は地域によって異なります。お住まいの地域の仰角を確認して、マスト固定金具(B)の切れ目を本体のメモリに合わせます。

»お住まいの地域の仰角は主な都市の仰角と方位角よりご確認ください。

② 方位角を調整する

方位角の調整

テレビ画面のアンテナレベルが最大になるようにゆっくりと左右に少しずつ動かして調整します。1°ずつ動かすような感覚で微調整をします。
テレビ画面のアンテナレベルが変化するまでの時間は機種によって違いますので、動かしたら2~3秒まってからアンテナレベルを確認し、微調整してください。
方位角の調整ができたらもう一度仰角の調整をして、アンテナレベルが最も大きくなる角度でアンテナを固定します。

アンテナとテレビが離れているなど、都度画面を見るのが難しい場合は、その場でアンテナレベルが確認できる、チェッカーの使用をおすすめいたします。

③ ケーブルを固定する

ケーブルの固定

調整が終わったらケーブルをアンテナ取付金具のマストに結束バンドで固定します。

BS・110°CSアンテナを設置したのにBS・110°CS放送が見られないとき

BS・110°CSアンテナを設置したのにBS・110°CS放送が見られない理由として多いのが以下3点です。これらを確認しても改善されない場合は他の原因の可能性もございます。その場合は電気工事店などにご相談することをおすすめいたします。

アンテナへ電源供給ができていない

テレビのBSアンテナ電源供給の設定が「オン」(「入」または「連動」等)になっているかご確認ください。テレビメーカーによって設定方法や表示が異なりますので、詳しくはテレビの取扱説明書でご確認ください。

全端子電通と1端子電通の違い

また、アンテナとテレビの間に分配器やブースターが入っていて、電流通過できないタイプですと電源は送れません。この場合は機器の交換が必要です。
1端子電流通過タイプの場合は電流通過端子に接続されているかご確認ください。

ケーブルの挿し間違い

そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、意外に多いのがこの挿し間違いです。
ケーブルを地上デジタル側のアンテナ入力端子に挿してしまい、衛星放送の視聴ができないというケースがあります。このときはBS・110°CSアンテナに挿し直すことで改善されます。

アンテナの方向がわずかにずれている

アンテナの方向がわずかにずれていて、再調整をすることで見られるようになる場合があります。
水平器などを利用いただき、改めてマストが地面に対して垂直になるよう取り付けて下さい。マストにパラボラアンテナを取り付け、ご使用される地域に合わせた仰角に合わせ仮止めして下さい。

仰角は地域によって異なります。お住まいの地域の仰角を確認して、マスト固定金具(B)の切れ目を本体のメモリに合わせます。

»お住まいの地域の仰角は主な都市の仰角と方位角よりご確認ください。

方位角の調整

次に方位角調整を行ないます。南南西にアンテナを向け、数度ずつゆっくりと動かし、テレビの設定画面を見ながらアンテナレベルが最大となるところで固定して下さい。
仮止めしていた仰角固定ボルトを緩め上下に動かし、再度仰角を微調整しアンテナレベルが最大になるところで固定してください。

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