日アンねっとくんのお役立ちコラム

Vol.7

「分配器」と「分波器」の違いとは?

日アンねっとくん

最終更新日:2024年4月22日

「分配器」と「分波器」は名前も見た目も似ていますが、用途が全く異なり、間違えやすい機器です。
ここでは、それぞれの役割を理解した上で、これら2つの機器の使い方・違いについてご説明します。

分配器・分波器の機能・使い方

結論からいうと「分配器」は1つのテレビ端子からテレビの信号を均等に分けるために、
「分波器」は「地デジ」と「BS・CS」の電波を、それぞれの信号に分けるために使います。

それでは、それぞれどのような目的で使用し、接続するのかイラストも交えて詳しく見ていきましょう。

①分配器とは?機能と使い方

分配器の役割

分配器とは、1つのテレビ端子からテレビの信号を均等に分ける機器です。

分配器とは

分配器を使う目的

テレビを増やしたい場合や、テレビとレコーダーにそれぞれ配線したい場合など、テレビの信号を分配するために使用します。

2分配の例 4分配の例

分配器の接続方法

入力端子はテレビ端子に接続します。出力端子はそれぞれ接続したい機器の入力端子に接続します。

テレビとレコーダーで視聴したい時に

テレビとレコーダーで視聴したい時に

テレビを増やしたい時に

テレビを増やしたい時に

ワンポイント

分配器はテレビの信号を均等に分配するため、地デジとBS・CS放送の信号を混合している場合、そのまま出力されます。また分配器は物理的にテレビの信号を分配するだけなので、3分配、4分配と数が増えるごとに信号が弱くなっていきます。

≫分配器について詳しくは分配器の使い方の記事でご紹介しております。

② 分波器とは?機能と使い方

分波器の役割

分波器とは混合された「地デジ」と「BS・CS」の電波を、それぞれの信号に分ける機器です。

分波器とは

分波器を使う目的

地デジとBS・CS放送を受信している場合、通常は家庭のテレビ端子は1つの端子から地デジとBS・CS放送の両方の信号が混合されて出力されています。この信号を「地デジ」と「BS・CS」のそれぞれの信号に分けて、テレビにやレコーダーに入力するために使用します。

分波器の接続方法

アンテナケーブルをテレビ端子に接続し、反対側を分波器の入力端子へ接続します。テレビやレコーダーには、地デジとBS・CS放送それぞれの入力端子がついています。分波器の出力ケーブルをそれぞれの入力端子に接続して使用します。

分波器の接続方法

≫分波器について詳しくは分波器の使い方の記事でご紹介しております。

分配器と分波器の見分け方

分配器と分波器は名前が似ているだけではなく、形も似ています。見分ける方法はあるのでしょうか?

① 分配器の見分け方

説明した通り、分配器とは1つのテレビ端子から複数のテレビに電波を分ける機器のため、入力端子は1つです。
これは分波器も同じです。
では、出力はどうでしょうか。分配器は入力端子が1つなのに対して、出力端子は2コ、4コ、8コなど複数あります。
そのため、出力側には、出力1、出力2などの表記がされています。

分配器の見分け方

② 分波器の見分け方

分波器は、地デジとBS・CSの電波を分ける機器です。分配器と同じ、入力端子は1つです。では、出力端子はどうでしょうか。
分配器は複数の出力があり「出力1」「出力2」「出力3」などの表記があったのに対し、分波器の出力端子は2つです。「UHF・VHF」(地デジ)と「BS・CS」と、どちらの電波が出てきているのか表記されています。これをテレビの入力側と合わせて接続します。

分波器の見分け方

まとめ

分配器と分波器の違いから接続方法などを解説しました。
分配器は、1つのテレビ端子からテレビの信号を複数かつ均等に分けて出力する働きを持つ機器です。
分波器は、地デジとBS・CSが混ざった電波をそれぞれに分ける機器です。
2つのちがいを理解したうえで、自分が使用する際の参考にしてみてください!

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