
Vol.8
分配器の使い方

最終更新日:2023年9月29日
テレビとレコーダーを接続したい…!2台目のテレビを設置したい…!そんな時は、分配器を使用すればかんたんに実現することができます。今回は、分配器を使った接続方法についてご紹介します。
分配器はどんな時に必要?
分配器とはテレビの信号を均等に分けて出力する働きを持つ機器です。 テレビとレコーダーなどの機器の両方に接続したい場合や、部屋の1つのテレビ端子から複数台のテレビに接続したい場合などに使用します。
分配器を使って
テレビとレコーダーを接続する方法
分配器は家電量販店やホームセンターなどで購入して、自分でかんたんに取り付けることがきます。それでは早速、分配器をテレビとレコーダーを接続する方法をご紹介します。
必要なもの
- ・アンテナケーブル
- ・分配器
- ・HDMIケーブル
①テレビ端子と分配器を接続する
壁についているテレビ端子にアンテナケーブルを接続します。ケーブルのもう一方を分配器の入力端子に接続します。


②分配器の出力端子とテレビやレコーダーを接続する
分配器の出力端子にケーブルを接続します。

一方のケーブルはテレビのアンテナ入力端子へ、もう一方はレコーダーのアンテナ入力端子へ接続します。


③HDMIケーブルを接続する
テレビとレコーダーをHDMIケーブルで接続します。これで分配器を使ってテレビとレコーダーを接続できました。

テレビとレコーダーを接続する方法については、動画や他の記事でも詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてください。
≫アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)をテレビやレコーダーに接続する方法
これで解決!テレビ配線
分波器を使ったテレビへの接続方法についてご紹介します。
- 00:00 はじめに
- 00:06 配線方法は2パターン
- 00:34 テレビ・レコーダーとの配線方法 パターン1
- 02:23 テレビ・レコーダーとの配線方法 パターン2
- 04:35 おわりに
分配器を使ってテレビを増設する方法
つづいて分配器を使ってテレビを増設する際の接続方法をご紹介します。
必要なもの
- ・アンテナケーブル
- ・分配器
①テレビ端子と分配器を接続する
壁についているテレビ端子にアンテナケーブルを接続します。ケーブルのもう一方を、分配器の入力端子に接続します。


②分配器の出力端子とテレビのアンテナ入力端子を接続する
分配器の出力端子にケーブルを接続します。

一方のケーブルはテレビのアンテナ入力端子へ、もう一方はレコーダーのアンテナ入力端子へ接続します。


ポイント
分配器とブースターやその電源部を接続する場合には、ブースターやその電源部のあとに分配器を接続するようにしてください。

③ テレビ端子が部屋に無い場合
テレビ端子が部屋に無い場合、テレビ端子のある部屋から分配して延長します。ひとつの部屋から、複数の部屋へ分配する場合も、基本的に接続方法は変わりません。
この場合だと、長いケーブルが必要になります。
壁についているテレビ端子と分配器の入力端子を、ケーブルでつなぎます。
次に長いケーブルを使って分配器の出力端子とテレビのテレビ端子をつなぎます。長さはきちんと壁にテレビ端子がある部屋から別の部屋まで届くものを選びましょう。
≫ケーブルの選び方は「アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を選ぶ3つのポイント」をご覧ください。
部屋にテレビ端子が無い場合

分配器の種類と選ぶポイント
分配器を選ぶポイントは大きく分けて3つあります。
用途に応じて、ご自身の目的にあった分配器を購入してください。
① 出力端子の数
分配器はテレビの信号をいくつの端子に分けるかによって、「2分配器」「3分配器」「4分配器」と使用する商品が変わります。
分配したいテレビやレコーダーの数に応じて選びます。
分配数が多くなるほど、テレビの映りが悪くなり、映像にノイズが発生しやすくなります。接続する分配器の数は少ないほうがいいでしょう。
② 屋内用と屋外用
分配器には屋内用と屋外用があります。お部屋の中の配線は、屋内用をご使用ください。


③ 電通のタイプ
分配器は「全端子電通型」と「1端子電通型」の2種類があり、分配器のどの出力端子と入力端子の間で電気を送れるかどうか違います。
新築時からBS・CS放送を視聴できる環境であればどちらを選んでも大丈夫な場合が多いです。
この電通が活躍するのは主にあとからBSアンテナを設置した場合です。
テレビやレコーダーからBSアンテナへ電源を供給する必要があります。
全端子電通型の分配器を使えば接続されたどのテレビやレコーダーからでも電気を送れるので、迷ったら全端子電通型を選ぶのがおすすめです。

④ その他の便利機能
ケーブル付きタイプ
分配器には自分でケーブルを接続するタイプの他に、アンテナケーブルが一体になった商品があります。
ケーブル付きタイプは接続不良が発生しないので、トラブルを減らすことができます。
自分でケーブルを接続するタイプの分配器はケーブル付きのものに比べて値段が安い傾向にありますが、ケーブルをまた別で用意する必要があります。
テレビ端子から2m以内の配線であれば、ケーブル一体型が便利です。

コンセント差し込みタイプ
テレビコンセントに直接つなぎ、省スペースで接続することが可能です。テレビ回りの配線をすっきりまとめることができます。

電通ランプ
アンテナやブースターなど、電源供給の必要な機器が動作していない場合、電源が正しく供給されていない可能性があります。
テレビやレコーダーからの電源の供給状況を、ランプでお知らせする「電通ランプ」を搭載した機種があります。

おすすめの分配器
分配器には、分配数、屋内用と屋外用などなどいくつかの種類があることを紹介しました。ご自身の用途に合う分配器を選びましょう。
① 手軽に取り付けしたい
入力・出力ケーブルが両方ついた分配器がオススメです。
壁のコンセントからテレビとレコーダーの両方に1つの製品で接続することができます。
壁のテレビ端子からテレビやレコーダーまでの距離がケーブルの長さで届く場合は、こちらがオススメです。
② ケーブルの長さを自由に変えたい
ケーブル付きではないタイプの分配器がオススメです。
ケーブルのない端子にはお部屋に合わせたな長さのアンテナケーブルを接続することができます。
壁のテレビ端子からは離れているもののテレビとレコーダーは近くにある場合には入力ケーブルの付いていないタイプが、片方だけ別の部屋に長く配線したい場合やケーブルの付いた分波器などと組み合わせる場合にはケーブル付きではないタイプがおすすめです。
③ とにかく省スペースに設置したい
壁のテレビ端子に直接挿入できるコンセント差し込みタイプがオススメです。
入力側のアンテナケーブルが必要なく、壁から出力側のテレビケーブルのみを自由に配線することができます。
壁のテレビ端子の目の前にテレビやレコーダーがある場合、片方だけ別の部屋に長く配線したい場合などにおすすめです。
分配器に関する注意点
分配器はテレビとレコーダーの両方で番組を視聴したい場合やテレビの台数を増やすのに便利ですが、いくつか注意点もあります。
① 使用しない出力端子はそのままにしない
使用していない出力端子をそのままにしておくと、そこから電波が漏れて他の機器に悪影響を及ぼしたり、外部の電波が飛び込んで映像が乱れたりする可能性があります。それを防止するために、ダミー抵抗という機器があります。ダミー抵抗を装着することで、電波の漏洩や飛び込みを防ぐことができます。
② 接続対象を確認する
「分配器」という名前の商品は数多くあり、テレビ用ではないものも存在します。
何に使う分配器なのかを確認せずに購入してしまうと、自分の用途とは全く別の「分配器」を購入してしまう可能性もあります。
「テレビ用の分配器」であることを確認してください。
③ 分配器よりテレビ側にブースターを設置しない
ブースターとは、アンテナで受信した電波を増幅させる機器です。
分配器はテレビの信号を分配するときにわずかですがノイズを発生させてしまいます。
分配器よりもテレビ側にブースターを接続するとノイズも一緒に増幅してしまい、テレビの映りが悪くなってしまう場合があります。
そのため分配器よりテレビ側にブースターを設置しないようにしましょう。
④ 名前の似た機器「分波器」
名前や形がよく似ていて、たびたび混同される機器に「分波器」があります。
それぞれ目的が異なり全く違う機器ですので、間違えて買わないようにしましょう。
分配器は分配器はテレビの信号を均等に分けるため、分波器は地デジとBS・CS放送の信号を分けるために使用します。
≫分配器と分波器の違いについてはこちらの記事で詳しく紹介しております。
まとめ
分配器は家電量販店やホームセンターで購入でき、テレビを増やしたり、レコーダーやその他の機器へかんたんに接続できることをご紹介しました。ぜひ、ご自身の目的に合った分配器を購入して、ご自宅にぴったりの配線を設計してみてください。