日アンねっとくんのお役立ちコラム

Vol.4

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)の長さが足りない!
テレビの配線を延長する方法

日アンねっとくん

最終更新日:2023年9月29日

模様替えやお引っ越しのあと、テレビを新しい場所に設置しようとしたらアンテナケーブルの長さが足りなかったり、テレビコンセントがなかったりなんてことはありませんか?
この記事ではそんなときにケーブルを延長する方法やケーブルの選び方をご紹介します。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長するには

アンテナケーブルを延長するには大きく分けて2つの方法があります。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長する方法

  1. 長いアンテナケーブルと交換する
  2. 中継接栓を使って複数のアンテナケーブルを繋ぐ

つづいて、①②について詳しく解説いたします。

① 長いアンテナケーブルと交換する

長いケーブルと交換

一番簡単なのは十分な長さのあるアンテナケーブルと交換することです。今設置されているケーブルの長さ+足りない分の長さのアンテナケーブルを購入して取り換えます。
ちょうどいい長さのケーブルがない場合は、ご自身でケーブルを加工してお好みの長さのケーブルを作ることもできます。
≫ケーブルの加工方法はアンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)の加工とプラグ(接栓)の取り付け方法をご覧いただくか、または紹介動画をご覧ください。

ケーブル加工とF型接線の取付方法を動画でご紹介

ケーブル加工とF型接線の取付方法をご紹介いたします。

  • 00:00 はじめに
  • 00:09 用意するモノ
  • 00:15 ケーブルの加工手順
  • 01:47 F型接栓の取付方法
  • 03:14 同軸ケーブルストリッパーのご紹介

≫当社で扱うアンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)の一覧はカテゴリから探す[ケーブル]ページをご覧ください。
≫アンテナケーブルを選ぶポイントについてはアンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を選ぶ3つのポイントでもご紹介しておりますのでぜひご参考にしてください。

② 中継接栓を使って複数のアンテナケーブルを繋ぐ

プラグアップ

今あるケーブルを捨てるのがもったいないときや、余っているケーブルがあるようなときは、複数のケーブルを中継接栓で繋ぐ方法もあります。
中継接栓と必要な長さのケーブルを用意し、今使っているケーブルと繋ぎ合わせます。

≫当社で扱う中継接栓はカテゴリから探す[パーツ・アクセサリ]ページよりご確認ください。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長したら画質が悪くなる?

ここまでは、ケーブルを長いものに変えればよいとお話ししてきましたが、延長したり分配することで画質が悪くなったり、テレビが映らなくなってしまうケースも実はあります。

ケーブルを延長する際の注意

  1. 延長のしすぎに注意
  2. 分配のしすぎに注意

それぞれご説明いたします。

① 延長のしすぎに注意

アンテナケーブルは長ければ長いほど通過するときにテレビの信号が弱くなってしまいます。
大は小を兼ねるからと本来必要な長さよりも長いケーブルで延長しようとすると信号が弱くなりすぎてテレビの映りが悪くなってしまうことがあります。
ケーブルは必要な長さの分だけ延長するようにしましょう。

ケーブルの損失

ポイント:「テレビの信号が弱くなる(減衰する)」とは?

テレビの信号はケーブルを通過するときに、少しずつ弱くなってしまう性質があります。
このとき信号が弱くなる度合いはケーブルの太さによって変わります。
ケーブルは細いほど弱くなり(減衰し)やすくなります。

また、長さや信号の周波数によっても変わります。ケーブルは長いほど弱くなりやすく、周波数が高いほど弱くなりやすくなります。
地上デジタル放送よりも衛星放送の方が信号の周波数が高いので、同じ長さ・太さのケーブルであっても、衛星放送の信号の方が弱くなります。
信号が弱くなってしまうと、ブロックノイズが発生したり、テレビが映らなくなってしまったりする場合もあるので、できるだけ弱くならないように配線するのがポイントです。

① 分配のしすぎに注意

延長する長さがそれほど長くなくても一つのテレビコンセントから分配しすぎてしまうと、ケーブルを延長したときと同じようにテレビの信号が弱くなってしまう可能性があります。
テレビの映りが悪くなってしまった時は、他の空いているテレビコンセントを利用するか、分配する前にブースターを使用して信号を強くする、または、分配の数を減らせるような配線に変更して映りが改善するか試してみてください。

それでも改善が難しい場合は、以下の「アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長する以外でテレビを見るには?」をご確認ください。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長する以外でテレビを見るには?

テレビコンセントが遠い部屋にしかないなど、ケーブルを延長することが難しい場合もあるかと思います。そのようなときは主に2つの方法があります。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)を延長する以外でテレビを見る方法

  1. 室内用アンテナを増設する (地デジ限定)
  2. テレビコンセントを増設する

それでは、①と②についてご説明いたします。

室内用アンテナを増設する (地デジ限定)

ARL1(W)

地デジ限定の方法になりますがテレビの電波の強い地域にお住まいであれば、室内用アンテナを設置するという方法もあります。
室内用アンテナを窓際など電波の環境がよいところに設置し、テレビと接続することで地デジの放送を視聴できます。

コンパクトなモデルの室内アンテナは「強電界地域」というテレビの送信所(放送塔)から非常に近く、電波環境のよい場所に対応したアンテナです。
距離が近くても、周りに建物や遮へい物があると受信が難しい場合もございますのでご購入の前にご確認ください。

いままで紹介したものより大きなアンテナになりますが、室内に設置できてもう少しテレビの送信所(放送塔)から離れていても受信できるアンテナもございます。
目安としては「中電界地域」と呼ばれる地域まで対応しておりますが、他の室内アンテナと同じように室内に設置する場合は窓際など電波環境のよい場所に設置してください。
こちらのアンテナも、周りに建物や遮へい物があると受信がうまくいかない場合もあるのでご購入前にご確認ください。
≫お住いの地域が放送局からどのくらい離れているかは一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 A-PABの提供する放送エリアのめやすをご参考にしてください。

室内アンテナでの受信が不安な場合は、つぎの「②テレビコンセントを増設する」という方法もよいかもしれません。

≫屋外にBSアンテナを増設すればテレビコンセントのない部屋でもBS放送を見られる場合があります。詳しくはBS・110°CSアンテナは自分でも設置できる?ベランダへの設置・取付方法を解説をご覧ください。

テレビコンセントを増設する

LKEW7PSP

テレビコンセントがなければ増設してしまうというのも一つの方法です。
長いケーブルを使用する必要がなくなるので、テレビ周りの配線がすっきりします。
テレビコンセントの増設は設置に資格が必要な電気のコンセントと一緒になっていたり、壁に穴を開けて作業をしたりとなかなかハードルの高い作業ですので、お近くの販売店や工事会社にご相談することをおすすめします。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)延長のまとめ

アンテナケーブルを延長するには、長いケーブルに交換する、足りない長さ分のケーブルを中継接栓を使ってつなぐ、分配器を使って他の部屋から延長するという三つの方法がございます。
テレビの映りが悪くなる原因にもなりますので、長すぎるケーブルや分配のしすぎにはお気をつけください。

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