Vol.6
アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)の加工と接栓(コネクタ)の取付方法
最終更新日:2023年9月29日
使いたい長さにぴったりのケーブルがない!そんなときは長いアンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)を加工して接栓を取り付ければ簡単にお好みのケーブルを作れます。
この記事ではF型接栓の加工方法についてお伝えいたします。
アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)の加工方法
まずはケーブルの加工に必要な物を用意します。
とはいっても特別な道具は必要ありません。家庭によくある工具とケーブルがあれば加工できます。
用意するもの
必要なもの
- ・アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)
- ・定規
- ・ニッパー
- ・カッターナイフ
作業の際には手を切らないよう十分ご注意ください。
また、カッターマットなどを敷いて、家具や床などを傷つけないように気をつけてください。
≫当社で扱うアンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)の一覧はカテゴリから探す[ケーブル]ページをご覧ください。
また、ケーブル加工については動画でもご紹介しております。こちらもぜひ参考にしてください。
ケーブル加工の方法を動画でご紹介
ケーブル加工の方法をご紹介いたします。
- 00:00 はじめに
- 00:09 用意するモノ
- 00:15 ケーブルの加工手順
- 01:47 F型接栓の取付方法
- 3:14 同軸ケーブルストリッパーのご紹介
それでは①~③について順番にご説明いたします。
① アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)の外皮を剥く
まず、ケーブルの外皮と呼ばれる部分を14mm程度むきます。
カッターナイフで上図の点線部分をカットしてから、外皮を剥いてください。
このとき、外皮と一緒に編組線を切らないようにカッターの刃を入れる深さに注意してください。
② 編組線をめくって余分なところを切り落とす
網状になっている銀色の細い線を編組線と呼びます。この編組線を2mm程度残して、ニッパーなどで丁寧に切り取ってください。
このとき、外側に編組線を少し引っ張りながら切ると、アルミ箔との間に隙間ができて、後で接栓を挿入しやすくなります。
余分な編組線を切り取ったら、残った部分をめくりあげてください。
③ アルミ箔と絶縁体を切り取る
つぎに、絶縁体とアルミ箔を3mm程度残し、芯線を傷つけないように切り取ります。
切り取れたら、絶縁体とアルミ箔をまわしながら抜き取ります。
このとき芯線に付着物がある場合にはきれいに取り除いてください。また、絶縁体やアルミ箔が芯線に接触している場合には、その部分を切り取ってください。
これでケーブルの加工は完了です。このあとはケーブルに適した接栓を取り付けてください。
より簡単に加工できる秘密兵器 「同軸ケーブルストリッパー」
ここまでの説明を見て「自分でもうまくできるかな…」と不安に思われた方や、「たくさん加工したいからもっとスピーディに加工できるようにしたい!」など思われた方には、同軸ケーブルストリッパーを使用するのがおすすめです。
同軸ケーブルストリッパーは安全でスピーディにケーブル加工ができる道具です。
使い方も簡単。ケーブルを挟んでくるくる回転させればほぼ完成。絶縁体やアルミ箔を残す長さを測らなくても簡単に作業できます。
詳しい使い方は動画でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
同軸ケーブルストリッパーの使用方法
同軸ケーブルストリッパー(CCS04-SP)の使用方法をご紹介いたします。
- 00:00 はじめに
- 00:09 用意するモノ
- 00:13 ケーブルストリッパーとは
- 00:28 加工手順
接栓(コネクタ)の取付方法
続いて接栓の取付方法をご紹介いたします。
今回は最も定番のF型接栓とアルミリングを使った取付方法を解説します。
用意するもの
必要なもの
- ・F型接栓 (接栓とアルミリングがセットになったもの)
※同軸ケーブルの太さ(4C・5C)にあった接栓をご使用ください。 - ・加工したケーブル
- ・ペンチ
≫当社で扱う接栓の一覧はカテゴリから探す(パーツ・アクセサリ)ページをご覧ください。
加工の流れ
F型接栓を取り付ける方法は以下の流れになります。
また、F型接栓の取付については動画でもご紹介しております。こちらもぜひ参考にしてください。
F型接栓の取付方法を動画でご紹介
F型接栓の取付方法をご紹介いたします。
- 00:00 はじめに
- 00:09 用意するモノ
- 00:15 ケーブルの加工手順
- 01:47 F型接栓の取付方法
- 3:14 同軸ケーブルストリッパーのご紹介
それでは①~③について順番にご説明いたします。
① アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)にアルミリングと接栓(コネクタ)を挿入する
まず、加工したケーブルにアルミリングを通します。
つぎに、F型接栓をアルミ箔と編組線の間に強く押し込んで挿入します。
このときF型接栓を少し揺らしてアルミ箔と編組線の間に隙間を作ると挿入しやすくなります。
なお、F型接栓を挿入する際には芯線に触れてケガをしないよう気をつけて作業してください。
上の画像の様にF型接栓がしっかり奥まで挿入できればOKです。
硬くて入らないときは、アルミ箔や編組線の一部を巻き込んでいるかもしれませんので、巻き込まないよう挿入し直てください。挿入し直すのが難しい場合は、再度ケーブルを加工してください。
② アルミリングを潰して接栓(コネクタ)を固定する
つづいて、先に通しておいたアルミリングをF型接栓の根元で止めます。
ペンチでしっかりアルミリングを潰してください。
アルミリングを潰したら接栓が抜けないかを確認してください。
③ 余分な芯線の先端を切り取る
②まで完了したら、接栓の先端から芯線が1~2mm出るようにして、斜めにカットしてください。
最後に編組線やアルミ箔が芯線に接触していないか、芯線が曲がっていないかを確認してください。
芯線に付着物があったり、曲がっていたりすると、ケーブルの接続がうまくいかなくなってしまいますので、しっかり確認してください。
これで接栓の接続は完了です。
こんな接栓も!取り付け簡単な 「かんたんF型コネクター」とL型の「テレビプラグ」
一般的なF型接栓よりも、さらに取り付けが簡単なタイプもございます。
かんたんF型コネクター
ケーブル加工が終わったらあとは回してねじこむだけでOK!アルミリング不要で何度も付け替えできるので、再利用も可能です。
テレビプラグ
L型の形状なので、壁のテレビコンセントにケーブルを接続するときもキレイに配線できます。
ぜひ皆様の使い方に合う接栓を選んでみてください。
アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)の加工と接栓の取付方法のまとめ
アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)と接栓をご用意いただければ、ご家庭によくある道具を使って簡単にお好きな長さのケーブルに加工できます。
まとめると、アンテナ加工から接栓取付までに必要な道具と手順はこちらになります。
必要なもの
- ・アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)
- ・F型接栓 (接栓とアルミリングがセットになったもの)
- ・定規
- ・ペンチ
- ・ニッパー
- ・カッターナイフ
ケーブル加工と接栓取付の手順
- ① アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)の外皮を14mm程度剥く
- ② 編組線をめくって2mm程度残して切り落とす
- ③ アルミ箔と絶縁体を3mm程度残し、芯線を傷つけないように切り取る。
- ④ アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)にアルミリングと接栓(コネクタ)を挿入する
- ⑤ アルミリングをF型接栓の根元でペンチで潰して接栓(コネクタ)を固定する
- ⑥ 余分な芯線の先端を1~2mmほど残して斜めに切り取る
ぜひ模様替えや引っ越しの際にぴったりサイズのケーブルでスッキリと配線できるよう、ケーブルの加工にチャレンジしてみてください。