Vol.12
レベルチェッカーとは?使い方も合わせて解説
最終更新日:2024年5月10日
ご自身でアンテナを設置するときにはレベルチェッカーがあると便利です。レベルチェッカーの基本から使い方までをご紹介いたします。
レベルチェッカーとは?どんなときに必要?
レベルチェッカーとはアンテナで受信している信号の強弱を見る機器です。
地デジ用のアンテナやBSアンテナを設置する際に電波が送られてくる方向を探ることができるので、専門知識の無い方でも電波を受信しやすい方向にアンテナの向きを調整できます。
アンテナを新たに設置したいときや、台風などで変わってしまったアンテナの向きを調整したいとき、ご自身で調整するなら購入するのがおすすめです。
レベルチェッカーが無くてもテレビのアンテナレベル設定の画面で電波の強さを確認できないことはないのですが、テレビがアンテナから遠い場合はいちいちテレビ画面を確認しに行かなければいけないのでかなり手間がかかります。
特にBSアンテナの方向調整はシビアなので、テレビ画面が見えない場合は手元で確認しながら調整できるレベルチェッカーが必須となります。
レベルチェッカーの選び方
レベルチェッカーにはご家庭で使用する簡易的なチェッカーからアンテナ取付工事を専門にしている方が使用するような本格的なものまであります。
業務用のレベルチェッカーはアンテナレベルを数値で確認でき、より細かな調整が可能ですが、その分高価になります。一般のご家庭で取り付ける場合には簡易な家庭用のレベルチェッカーがおすすめです。
レベルチェッカーの使い方 (NL30S)
レベルチェッカーを使ったアンテナの調整方法について、当社の簡易BS/UHFチェッカー「NL30S」を例にご紹介いたします。
こちらは動画でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
NL30Sの使用方法を動画でご紹介
テレビの配線方法についてご紹介いたします。
- 00:00 はじめに
- 00:12 ①地デジの受信レベル確認
- 02:09 ②BSの受信レベル調整
①地デジの場合
必要なもの
- ・簡易BS/UHFチェッカー 「NL30S」
- ・単4形乾電池 2本 ※付属品
- ・測定用同軸ケーブル 1本 ※別売
レベルチェッカーの設定
本体に単4形乾電池2本を正しく装着します。
本体右側のスイッチを地デジに切り換えます。地デジのパイロットランプが点灯すればOKです。
レベルチェッカーとアンテナの接続
地デジのアンテナに同軸ケーブルを接続します。アンテナによってケーブルを接続する位置が変わりますので、詳しくは設置予定のアンテナの取扱説明書をご確認ください。
アンテナに接続したケーブルの反対側を本体のアンテナ入力端子に接続してください。
感度調節ボリュームを最大にしてください。これで準備完了です。
受信レベルの確認
作業の際は落下防止のため付属のストラップを使用してください。
アンテナを少しずつ左右に動かしながらチェッカーランプが一番多く点灯する方向を探します。
広い範囲でチェッカーランプが全て点灯してしまう場合はランプが3つ点灯するよう感度調整ボリュームを調節してから方向確認を行ってください。
チェッカーランプがより多く点灯する方向を見つけたら、その位置でUHFアンテナを固定します。
これで調整は完了です。
②BS・CS放送の場合
必要なもの
- ・簡易BS/UHFチェッカー 「NL30S」
- ・同軸ケーブル 2本 ※別売
1本目の同軸ケーブルはBSアンテナと本体の接続に、2本目の同軸ケーブルは本体とテレビまたはレコーダーの接続に使用します。
レベルチェッカーとアンテナの接続
BSアンテナに同軸ケーブルを接続します。
反対側を本体のアンテナ入力端子に接続します。
つづいてテレビのBS・110°CSアンテナ入力端子へ別の同軸ケーブルを接続し、反対側を本体のTV接続端子へ接続します。
レベルチェッカーとテレビの設定
本体右側のスイッチを「BS」に切り換えます。
次にテレビの設定メニューからBSアンテナへの電源供給を「オン」「入」や「オート」に設定します。
項目名などテレビのメーカーによって異なる部分がございますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。
レベルチェッカーのBSのパイロットランプが点灯していることが確認できればOKです。
受信レベルの確認
作業の際は落下防止のため付属のストラップを使用してください。
アンテナの仰角をお住いの地域に合わせた角度で固定します。仰角とはアンテナの上向きの角度のことです。
仰角の合わせ方について詳しくはアンテナの取扱説明書をご確認ください。
BS・110°CSアンテナ「45SRL」を設置する場合はBS・110°CSアンテナはどの方向に設置する?アンテナの設置方向と調節方法の解説でもご紹介しております。
≫お住いの地域の仰角は主な都市でのBS・110°CS衛星の仰角と方位角からご確認ください。
続いてアンテナの方位角を調整します。方位角とはアンテナの左右の角度のことです。
BSアンテナを西に向けて感度ボリュームを最大にします。西から南の方向にゆっくりと動かしてチェッカーランプが一番多く点灯する方向を探します。
アンテナは2~3°のずれで受信できない場合もあります。1°刻みで動かすような感覚で少しずつゆっくり調整してください。
チェッカーランプが多く点灯するところが見つかったら、アンテナを一度仮固定します。
最後に再度チェッカーランプを見ながら仰角と方位角の微調整をしてより多くのランプが点灯するところがないか確認し、しっかり固定してください。
まとめ
レベルチェッカーはアンテナで受信している信号の強弱を見る機器で、専門知識の無い方でも電波を受信しやすい方向にアンテナの向きを調整できます。
アンテナを新たに設置したいときや、台風などで変わってしまったアンテナの向きを調整したいときに手元で信号の強弱を確認できるので、自力でアンテナ調整をしようと思っている方におすすめの商品です。