地上デジタル放送について

地上デジタル放送(地デジ)とは

地上デジタル放送は、その名の通り地上(陸上)にある送信局・中継局から電波が送信される放送です。
各ご家庭や共聴施設に届くよう、送信局・中継局は全国各地に設置され、山や鉄塔などの高所から電波を送信しています。
お住いの地域の送信所及びエリアは以下よりお調べいただけます。
■一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 A-PAB 放送エリアのめやす
 https://tv-area.jp

アンテナは電波の来る方向に向きを合わせて正しく設置します。

また、地上デジタル放送の電波には水平偏波と垂直偏波とがあります。
お住いの地域の電波方式が「水平偏波」か「垂直偏波」かは、送信局の情報をご確認ください。
※薄型UHFアンテナは垂直偏波に対応するものとしないものがあります。。

水平偏波と垂直偏波

衛星放送と比較すると電波を受信しやすく、携帯電話やポータブルテレビ、カーテレビなど、小さなアンテナでも利用できる『ワンセグ放送』も、地上デジタル放送の形態の一つです。
デジタル放送では、昔のアナログ放送のようなゴースト(映像がだぶついて見える現象)、雑音が発生しない一方、電波の強さや品質が一定以下まで低下すると、一切視聴できなくなったり、映像にブロックのような歪み(ブロックノイズ)が発生することがあります。
『普段は視聴できているが、時々映像が止まったりブロック状のノイズが出る』といった場合では、受信している電波の強さや品質に十分な余裕がないことが考えられます。
この場合、アンテナの向きやブースターの設定の再調整が必要となりますので、地域の電気工事店などにご相談ください。

地上デジタル放送を見るために最低限必要なもの

地上デジタル放送は全国どの地域でもUHFのチャンネルで放送されるので、UHFアンテナで受信します。

電波における偏波とは

UHFアンテナについて

地上デジタル放送が470~710MHzのUHF帯域を使用していることから、地上デジタル放送の受信に必要なアンテナをUHFアンテナと呼びます。
アンテナの性能は、利得(動作利得)と指向性により大きく左右され、一般的に「利得が高い」「指向性が鋭い」アンテナを性能が良いと表現しております。
アンテナの性能は主に素子の数(薄型アンテナ、室内アンテナの場合は『素子相当数』)によって決まります。

UHFアンテナについて

UHFアンテナの種類

八木式アンテナ AU14FR_八木式アンテナ 一戸建てやマンション・アパートなどの住宅用として使用されます。
魚の骨やシカの角のような形をしているのが特徴です。
薄型アンテナ UDF90W_薄型アンテナ 八木式アンテナと同じく、一戸建てや集合住宅向けに使用されます。外観を損なわないデザインや設置場所の自由度から、新築一軒家での需要が高く家庭用での設置が多くなっています。
室内アンテナ ARL1(W)_室内アンテナ 通常のアンテナケーブルが引けない場所でテレビを見たい場合に使用されます。
電波の強い地域でのみお使いいただけます。

UHFアンテナの性能について

八木式アンテナと素子の関係

導波器(エレメント)、放射器(給電部)、反射器(リフレクター)により構成されたアンテナの形式を一般的に八木式(正式には八木・宇田式)アンテナと呼びます。
またエレメントを日本語で素子と呼び、構造的には素子の数(素子数)が多くなるほど動作利得が増えてアンテナの受信性能は向上します。

八木式アンテナの一般型と高性能型の特徴

八木式アンテナには、一般型と高性能型があり、素子の構成が一般型の八木式アンテナは、素子が1本ずつで高性能型は素子が上下に2本ずつと異なっています。
同じ素子数の一般型と高性能型を比較した場合、動作利得、指向性ともに高性能型が優れています。
その反面、一般型よりも重く、風による影響も受けやすくなりますので注意が必要です。
また、同程度の受信性能を求めた場合、アンテナ素子数が少なくて済み全長を短くできる利点があります。
一般型のアンテナでは受信ができない送信所から比較的離れた地域や、指向性が鋭いアンテナが必要な場合、または、アンテナの全長を短くしたいとき等に高性能型アンテナをご検討ください。

一般型アンテナ
AU14FR AU14FR
AU20FR など
高性能型アンテナ
AU14XR AU14FR
AU20AX など

薄型UHFアンテナ(室内/屋外用)・UHFアンテナ(室内用)

平面アンテナ・室内アンテナは、ループアンテナ構造で八木式と構造が異なるためアンテナ自体の大きさに比例して受信性能が向上します。
アンテナ動作利得の表記は、同等利得が得られる八木式アンテナ素子数で「〇〇素子相当」と便宜上記載しております。
※性能の全てが八木式アンテナと一致するものではございません。

アンテナの受信チャンネルについて

UHF(地上デジタル放送波)のチャンネルについて

地上デジタル放送は、470MHz~710MHzの周波数で放送されており、この周波数を区切ってチャンネルが設定されています。
これを物理チャンネルと呼びます。
物理チャンネルは13~52chで区切られており、放送局(送信点)ごとに異なります。

また、この物理チャンネルはTV表示のチャンネルとは異なりますのでご注意ください。

全帯域用(オールチャンネル用)UHFアンテナ

物理チャンネル13~52chすべてを受信可能なUHFアンテナです。
全ての物理チャンネルを受信できますので、全国どこでもお使いいただける標準的なアンテナです。

低帯域用(ローチャンネル用)UHFアンテナ

物理チャンネル13~34chが受信可能なUHFアンテナです。
低い帯域の物理チャンネルのみを受信できます。
低帯域受信に特化したアンテナのため、全帯域用アンテナに比べ受信性能が高く、より安定した受信が可能です。
低帯域放送エリアでご使用ください。

全帯域用アンテナ
AU14FR AU14FR
AU20AX など
低帯域用アンテナ
AU14LXR AU14LXR
AU20LX など

電界強度とUHFアンテナについて

送信点からの距離や地形などの諸条件によって、電波の強さ(電界強度)や品質が変動します。
地域やアンテナを設置する場所がどの程度の電界強度、品質であるかによって、使用するアンテナの種類や性能を考慮する必要があります。
たとえば、送信局から近く電界強度の高い『強電界地域』では、室内用アンテナでも地上デジタル放送の受信が可能ですが、比較的電界強度の低い『中電界地域』『弱電界地域』では室内での受信は困難です。
アンテナを選ぶ際は、地域の電気工事店などにご相談ください。
また、近隣のご家庭に設置されているアンテナをご確認いただくことで、参考情報となることがございます。

電界強度

UHFアンテナの材質について

一般用UHFアンテナ

一般的なアルミ製のUHFアンテナです。アンテナ本体がアルミ製、ボルト・ビス類はクロメート処理の鉄製です。
塩害・雪害地域を除くすべての地域で広く使用されています。

塩害用UHFアンテナ

アンテナ本体はアルミ製、ボルト・ビス類がステンレス製のアンテナです。
鉄製のボルト・ビスではすぐに錆びてしまう、塩害地域でのご使用に適したアンテナです。

塩害・雪害用UHFアンテナ

アンテナ本体、ボルト・ビス類がすべてステンレス製のアンテナです。
ステンレス製で強度が高いため、冬期にアンテナに積雪してしまう地域や、鉄製のボルト・ビスではすぐに錆びてしまう塩害地域でのご使用に適したアンテナです。

一般用UHFアンテナ
AU14XR AU14XR
AU20AX など
塩害用UHFアンテナ
AUZ14FR AUZ14FR
AUZ20FR など
塩害・雪害用UHFアンテナ
AUS14FR AUS14FR
AUS20FR など

UHFアンテナへの給電について

UHFアンテナへの給電

UHFアンテナはBSアンテナと違い、基本的にアンテナへの給電を必要としません。
UHFアンテナへの給電が必要なケースは、UHFアンテナにブースターが内蔵されている場合や別途、前置増幅器をUHFアンテナ直下に取り付けている場合だけ必要となります。

ブースターが内蔵されていない・前置増幅器を使用していないUHFアンテナに給電すると、電気がショートしてしまい、地上デジタル放送がご覧いただけなくなりますのでご注意下さい。

また逆に、ブースターが内蔵されている・前置増幅器を使用しているUHFアンテナに給電を行わないと、ブースター・増幅器が動作せず、地上デジタル放送がご覧いただけなくなりますのでご注意下さい。