日アンねっとくんのお役立ちコラム

Vol.11

テレビと屋内用ブースターの接続方法

日アンねっとくん

最終更新日:2024年5月10日

テレビの映りを改善するためにブースターを買ったはいいものの、接続や取付方法が分からない…。本記事ではそんなお悩みを解決すべく、ブースターの接続方法をご紹介いたします。

ブースターとは

ブースターはアンテナで受信したテレビの信号を増幅する機器です。
複数の部屋でテレビを視聴するために信号を分配したり、伝送経路が長くてなったりして信号が弱くなってしまい、ブロックノイズが発生するなどテレビの視聴に支障がある場合に使用します。

ブースターの種類と選び方

ブースターの種類と選び方

ブースターは屋外用と屋内用など使う場所や目的によって採用する機器が変わります。用途に合わせたブースターを選ぶことが重要です。
また、集合住宅にお住いの場合やケーブルテレビ、光テレビを利用している場合は一般的なブースターでは解決できない場合もございます。その場合は、管理会社やケーブルテレビ事業者などにご相談ください。

ブースター購入前の注意

ブースターはブロックノイズなどでテレビの映像が乱れているところに設置して、弱くなってしまっているテレビの信号を増幅して映像を改善する機器です。

テレビが全く映らない場合はテレビまで信号が届いていない可能性があります。何か機器が故障してしまっていたり、アンテナの向きが違っていたりすることなどが原因になっている場合ではブースターを設置してもテレビの映りは改善しませんのでご注意ください。

①屋内用

卓上ブースター

卓上ブースターは分配数を増やした場合などに1部屋のテレビの信号を強くするのに使用します。工事不要でケーブルや電源の接続だけで手軽に使用できます。コンパクトで置き方も選べるのでテレビ近くのスペースにもピッタリです。

卓上ブースターはテレビにブロックノイズが出る頻度や映りの悪い放送が何かによって選びます。

卓上ブースターの選び方

テレビのみ使用したい場合はお求めやすい22dBタイプの小型の卓上 ブースターが、テレビとレコーダーの両方を使用したい場合や、信号をより大きく増幅したい場合は高性能の33dBタイプの卓上ブースターがおすすめです。
それぞれ地デジだけ増幅するタイプ、地デジとBS・CS放送の両方を増幅するタイプなどありますので、状況に合わせてお選びください。

また、33dBタイプは信号の増幅量を調整できたり、出力端子が2つついているので分配器を使わずにテレビとレコーダーに信号を送れたりと便利な機能もございます。こういった機能が欲しい場合は、33dBタイプをおすすめします。

22dBタイプ
33dBタイプ

ラインブースター(BS・CS放送用)

屋内用のラインブースターは当社ではBS・CS放送の信号を増幅するものを扱っています。

ラインブースター

非常に小型で、目立たない場所に設置することが可能なため、配線をスッキリさせたい方にオススメです。

①屋外用

屋外用ブースター

屋外用のブースターは主に家全体のテレビの信号を増幅するのに使用します。一台で複数のテレビをカバーするためテレビの信号を大きく増幅できる商品が多いです。

信号の品質がよい状態で増幅できるようにアンテナの直下や、屋根裏などに設置するケースが多いです。電源部と増幅部を一体にできるタイプは、省スペースですっきり設置できます。

屋外用ブースターはその名の通り屋外に設置するケースの多い機器です。設置や入れ替えの際は高所の作業が必要になることが多いので、専門業者へご相談いただくのがおすすめです。

屋内用ブースターの設置/取り付け方法

①卓上ブースター

卓上ブースター配線

分配器などを使用している場合、ブースターはテレビ端子と分配器との配線の間に設置するようにしてください。

卓上ブースターは工事不要で、配線をすればあとは置くだけで使用できます。

詳しい接続方法は以下の屋内用ブースターの接続方法[卓上ブースター]をご覧ください。

②ラインブースター (BS・CS放送用の場合)

ラインブースター配線①
ラインブースター配線②

ラインブースターは室内のテレビ端子とテレビの間等に接続します。

また、ご自身でBSアンテナを設置した場合は、アンテナとテレビの間に設置することもできます。

詳しい接続方法は以下の屋内用ブースターの接続方法[ラインブースター]をご覧ください。

屋外用ブースターの設置/取り付け方法

屋外用ブースター設置例

屋外用ブースター設置例

屋外用ブースターは、信号の品質がよいアンテナの直下や屋根裏などに設置するケースが多いです。屋外用ブースターでテレビの信号を増幅した後、分配器で各部屋に分配します。

詳しい取付方法は各商品の取扱説明書をご確認ください。

屋内用ブースターの接続方法

①卓上ブースター

当社の扱う卓上ブースターを例にブースターの接続方法をご説明いたします。

必要なもの

・卓上ブースターと付属のACアダプター
・アンテナケーブル ※別売

〔地デジとBS・CSの両方を視聴する場合〕
・ケーブル付分波器 ※別売

テレビ端子とブースターをケーブルで接続

テレビ端子とブースターをケーブルで接続 テレビ端子とブースターをケーブルで接続

テレビ端子にアンテナケーブルを接続し、ケーブルのもう一方を卓上ブースターの入力端子に接続します。

VB33SUEシリーズ(別入力機能付きブースター)の場合

33dBタイプ

テレビ端子から地デジとBS・CSの信号が混合されて出力されている場合は、テレビ端子と①の端子をテレビケーブルで接続します。本体の入力切替スイッチは「混合」にしてください。

テレビ端子から地デジの信号のみが出力されている場合は、テレビ端子と②の端子をテレビケーブルで接続します。本体の入力切替スイッチは「別入力」に切り替えてください。
BS・CSの信号が地デジとは別系統で伝送されている場合は、ケーブルを①の端子に接続します。

ブースターとテレビをケーブルで接続

ブースターとテレビをケーブルで接続 ブースターとテレビをケーブルで接続
地デジのみ視聴する場合

ブースターの出力端子にアンテナケーブルを接続します。ケーブルのもう一方はテレビのアンテナ入力端子の地デジ側に接続します。

地デジとBS・CSの両方を視聴する場合

ブースターの出力端子にアンテナケーブルを接続し、もう一方をケーブル付き分波器の入力端子に接続します。分波器の出力ケーブルをテレビのそれぞれのアンテナ入力端子に接続します。

分波器の出力ケーブルやテレビのアンテナ入力端子は地デジとBS・CSで分かれています。当社の機器をご使用の場合は赤い印の付いたほうをBS・CS側に接続します。

レコーダーをお持ちの場合
レコーダーをお持ちの場合

出力端子が2つある場合は、2つめの出力端子にもテレビケーブルや分波器を接続することができるので、テレビと同様にレコーダーにも信号を送ることができます。
出力端子が1つの場合は分配器で信号を等しく分けてから、それぞれの出力信号をアンテナケーブルや分波器を使用してテレビやレコーダーに送る必要があります。

ブースターとコンセントを接続

テレビ端子とブースターをケーブルで接続 テレビ端子とブースターをケーブルで接続

ブースターの電源端子にACアダプターのプラグを接続し、ACアダプター本体を電源コンセントに接続します。

アンテナに電気を送る(BS・CSアンテナに電気を送る必要がある場合のみ)

ブースターとテレビをケーブルで接続

ブースターに給電機能が付いているタイプの場合は、給電スイッチを「入」にします。

ブースターに給電機能が無い場合

VBC33シリーズの場合

ブースターに給電機能が無い場合はテレビやレコーダーから電気を送る必要があります。
テレビの設定メニューからBSアンテナへの電源供給を「オン」「入」や「オート」に設定します。
項目名などテレビのメーカーによって異なる部分がございますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。

テレビの映像を確認する

テレビの映像を確認する

テレビの映像を確認し、問題なければ接続は完了です。

利得調整ボリュームが付いている場合は、ブースターで増幅する大きさを調整できます。
ブースターを接続しただけではブロックノイズを改善できない場合は、MAX側へボリュームを調整してください。

②ラインブースター (BS・CS放送用の場合)

当社の扱うラインブースターを例にブースターの接続方法をご説明いたします。

必要なもの

  • ・ラインブースター
  • ・アンテナケーブル ※別売
  • 【テレビ端子とブースターを接続する場合】
  • ・ケーブル付分波器 ※別売
  • 【レコーダーをお持ちの場合】
  • ・2分配器 ※別売

テレビ端子とブースターをケーブルで接続

テレビ端子とブースターをケーブルで接続 テレビ端子とブースターをケーブルで接続

テレビ端子にアンテナケーブルを接続し、ケーブルのもう一方をラインブースターの入力端子に接続します。

ご自身で後からBSアンテナを設置した場合

後からBSアンテナを設置した場合の配線

ブースターの出力端子にアンテナケーブルを接続し、ケーブル付分波器の入力端子に接続します。ケーブル付分波器の出力端子をテレビのアンテナ入力端子にそれぞれ接続します。

ブースターとテレビをケーブルで接続

ブースターとテレビをケーブルで接続 ブースターとテレビをケーブルで接続
壁面のテレビ端子とブースターを接続した場合

ブースターの出力端子にアンテナケーブルを接続し、ケーブル付分波器の入力端子に接続します。ケーブル付分波器の出力端子をテレビのアンテナ入力端子にそれぞれ接続します。

分波器の出力ケーブルやテレビのアンテナ入力端子は地デジとBS・CSで分かれていますので、間違えないように接続してください。

スキマケーブルとブースターを接続した場合

ブースターの出力端子にアンテナケーブルを接続し、ケーブルの反対側をテレビのアンテナ入力端子のBS・CS放送側に接続します。

レコーダーをお持ちの場合

ブースターの出力側に分配器を接続して信号を二つに分けてから、テレビとレコーダーにそれぞれアンテナケーブルを接続します。

アンテナに電気を送る

アンテナに電気を送る

テレビの設定メニューからBSアンテナへの電源供給を「オン」「入」や「オート」に設定します。
項目名などテレビのメーカーによって異なる部分がございますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。

テレビの映像を確認する

テレビの映像を確認し、問題なければ接続は完了です。

ブースターを追加したのにうまくテレビが映らない場合

①ブースターに電気が送られていない

ブースターを動作させるには電気が必要です。ACアダプターが付属している商品ではきちんとコンセントやブースターと接続されているか確認してください。

卓上ブースターの場合

当社の卓上ブースターをお使いの場合は電源に差し込まれ動作しているとPOWERランプが点灯します。POWERランプが点灯していない場合は、ACアダプタをコンセントから一度抜いて接続し直してみてください。

ラインブースターの場合

当社のラインブースターでは、テレビなど電気をアンテナに送れる状態の機器につなぐと電源ランプが点灯します。電源ランプが点灯していないときは、テレビやレコーダーから電気を送る設定になっているか確認してください。

22dBタイプ
33dBタイプ

②ケーブルや分配器などが故障してしまった

ブースターを接続しても、それ以外の機器が故障してしまっているとテレビの映りが悪くなります。

1部屋でだけ問題が起きている場合は、その部屋のケーブルなどに問題がある可能性が高いです。
部屋の配線を抜き差ししてみたり、他につながっている機器を接続しなおしたりして、問題のある商品がないか確認してください。

複数の部屋で問題が起きている場合は、アンテナや壁の中の配線などに問題がある場合があります。
③以降の可能性を考えても解決できない場合は、お近くの専門業者へお問い合わせください。

③アンテナに電気が送られていない (BS・CS放送用の場合)

BSアンテナが動くためには電気が必要です。後からBSアンテナを設置した場合はブースターやテレビなどからアンテナに電気を送る必要があります。
ブースターに給電機能が付いているタイプの場合は、給電スイッチを「入」にします。

ブースターに給電機能が無い場合

ブースターに給電機能が無い場合

テレビの設定メニューからBSアンテナへの電源供給を「オン」「入」や「オート」に設定します。
項目名などテレビのメーカーによって異なる部分がございますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。

ラインブースター電通スイッチ

ラインブースターをお使いの場合、ブースターからさらにアンテナに電気を送る場合は、電通スイッチを「入」にし、電源ランプが緑色に光っていることを確認してください。

また、分配器を接続している場合は分配器の電通の仕様を確認してください。1端子電通型を使用していると、電通のある方に接続したテレビの電源を落としているときに、もう一方のテレビでBSが見られなくなります。迷った時には全端子電通型の分配器がオススメです。

全端子電通型_1端子電通型

④アンテナの向きが変わったり、遮へい物ができてしまった

アンテナの向きが変わったり、遮へい物ができてしまった

台風や強風などでアンテナの向きが変わってしまったり、高い建物が建ったり夏の間に樹木が茂ったりすると、テレビの受信ができなくなる場合があります。そんなときはアンテナの方向を調整したり、設置場所を変更する必要があります。

アンテナの方向調整にはレベルチェッカーが便利です。レベルチェッカーを使った調整方法は動画でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

【使い方動画】簡易BS/UHFチェッカー NL30Sの使用方法

テレビの配線方法についてご紹介いたします。

  • 00:00 はじめに
  • 00:12 ①地デジの受信レベル確認
  • 02:09 ②BSの受信レベル調整
≫レベルチェッカーとは?使い方も合わせて解説

また、屋根の上や高所での作業が必要な場合は安全のためお近くの専門業者へ調整や設置をご依頼ください。

まとめ

ブースターはアンテナで受信したテレビの信号を増幅する機器です。
その中でも卓上ブースターや屋内用のラインブースターは工事不要なので、専門知識が無くても手軽に設置・接続できます。
ブロックノイズにお困りの方はぜひ一度お試しください。

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