日アンねっとくんのお役立ちコラム

Vol.10

BSが映らない!原因と対処方法

日アンねっとくん

最終更新日:2024年5月10日

BSが映らなくなると専門業者を呼ぶか悩むこともありますよね。
しかし、BSが映らなくなる原因のなかには自分で解決できるものもあります。ここではBSが映らない場合の考えられる原因とその対処方法について紹介します。

BS・CS放送が映らない、見られない原因

入力ケーブル付き分配器の使用方法

せっかくテレビを設置したのにBSが映らない?!前まで見られていたのに突然BSが映らなくなった?!見られないチャンネルがある?!

こちらのページをご覧になっている方はそんな状況でお困りかと思います。

そもそもBS・CS放送とは、衛星放送の一種でBSアンテナを設置、配線をすることで受信可能になります。
地デジが受信できているからといって、BS・CS放送が受信できる環境であるとは限りません。
まずはBSを受信できる環境かどうか確認してください。CATVや光テレビをご契約の方、集合住宅にお住いの方は、契約時の書類を確認するか管理会社へお問い合わせください。

BSアンテナが設置されているのに、BS・CS放送が受信できない場合、その原因は、簡単に解決できるものから、専門業者に依頼しなければならないものまで様々です。

本記事では視聴環境やアンテナレベル別に原因と対処方法をご紹介します。

簡単に確認できる原因と対処方法

アンテナや機器が壊れたかも?と焦る前に、まずは簡単に確認できるこちらをご確認ください。

①B-CASカードが正しく認識されていない

入力ケーブル付き分配器の使用方法

BS・CS放送の視聴には赤色のB-CASカードが差し込まれているかACASチップを内蔵したテレビが必要です。

お使いの機器がB-CASカードが必要なタイプかACASチップが内蔵されたタイプかどうかはテレビの取扱説明書などでご確認ください。

B-CASカードが必要な機器で、カードが正しく認識されていない場合は以下のようなエラーコードとメッセージが表示されます。

エラーコード メッセージ
E100 B-CASカードが未挿入です
E101 ICカードが読み取れません
E102 このカードは使用できません

このような場合は、テレビやレコーダーを購入した際に付属しているB-CASカードを差し込んでください。既に差し込まれている場合は接触不良かもしれません。テレビの電源を切って、B-CASカードを抜き差ししてみて改善されるか確認してください。

B-CASカードはカードが必要なテレビやレコーダーを購入した際に付属していますが、中古で購入した場合は付属していないケースもあります。カードがない場合は再発行する必要があります。

②有料チャンネルの契約をしていない

BS・CS放送の中には有料のチャンネルもあります。有料のチャンネルは放送局と契約を結ばないと視聴できません。以下のエラーコードが出たら、そのチャンネルは契約していないチャンネルということになります。

エラーコード メッセージ
E103 このカードは契約されていません
E205 視聴条件により視聴できません

もし、契約しているチャンネルでこのようなメッセージが出てしまう場合は、そのチャンネルを提供している放送局のカスタマーセンターへお問い合わせください。

③配線に問題がある

引っ越しやテレビを新たに購入して配線をした場合では、接続を間違えてしまった可能性があります。
レコーダーも合わせて使用する場合はより複雑なため、間違えやすくなります。以下のエラーコードが出たら、配線に問題がある可能性が高いです。

エラーコード メッセージ
E202 信号が受信できません
E209 衛星アンテナケーブルがショートしています

テレビの接続方法については動画や記事でご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

アンテナケーブル(テレビ接続ケーブル)をテレビやレコーダーに接続する方法

テレビの配線方法を動画でご紹介

テレビの配線方法についてご紹介いたします。

  • 00:00 はじめに
  • 00:05 使用する商品
  • 00:13 テレビとの配線方法
  • 01:28 おわりに

テレビとレコーダーの配線方法を動画でご紹介

分波器を使ったテレビとレコーダーへの接続方法についてご紹介します。

  • 00:00 はじめに
  • 00:06 配線方法は2パターン
  • 00:34 テレビ・レコーダーとの配線方法 パターン1
  • 02:23 テレビ・レコーダーとの配線方法 パターン2
  • 04:35 おわりに

視聴環境別の見られない原因と対処方法

①マンションやアパートにお住いの場合

ご自身でアンテナを設置した場合

ご自身でアンテナを設置した場合は、お部屋の配線やアンテナの設置状況などに問題がある可能性が高くなります。一戸建てにお住いの方と同じ流れで確認する必要があるため、一戸建てにお住いの場合をご覧ください。

全部屋共同で受信をしている場合

まずはテレビ端子からテレビまで1本の短いケーブルで配線をしましょう。ここで映っていれば、アンテナには問題ないようです。もし映らなければ、管理会社にその内容をご相談ください。

次に、分配器や分波器を接続していた場合にはそれらの機器も接続して、テレビ端子からテレビまでの配線を行います。ケーブルや機器がしっかり接続されていることを確認し、この状態でテレビが映っているかを改めて確認します。ブロックノイズが出てしまう場合には、受信レベルが低下していますので、ブースターを入れる事をおすすめします。

また、分配器や分波器など特定の機器に接続すると映らない場合にはその機器が故障している可能性がありますので、交換をご検討ください。

②一戸建てにお住いの場合

まずはテレビ端子からテレビまで1本の短いケーブルで配線をしましょう。ここで映っていればアンテナには問題ないようです。もし映らなければ、アンテナの向きがズレてしまっていたり、壁の中の配線に問題があることが考えられます。アンテナが自分で調整できない場合や、アンテナを調整しても映らない場合は専門の工事業者へ相談しましょう。

次に、分配器や分波器を接続していた場合にはそれらの機器も接続して、テレビ端子からテレビまでの配線を行います。ケーブルや機器がしっかり接続されていることを確認し、この状態でテレビが映っているかを改めて確認します。ブロックノイズが出てしまう場合には、受信レベルが低下していますので、ブースターを入れる事をおすすめします。

また、分配器や分波器など特定の機器に接続すると映らない場合にはその機器が故障している可能性がありますので、交換をご検討ください。

③ケーブルテレビや光テレビに加入している場合

ケーブルテレビや光テレビに加入している場合、テレビ映りの改善には専門知識が必要になることがあります。
この場合は自己判断で対応せず、まずはケーブルテレビや光テレビを提供している会社へ問い合わせましょう。

アンテナレベル別のBSが映らない
原因・対処方法

①アンテナレベルの調べ方

アンテナレベルの調べ方

アンテナレベルはテレビで確認できます。操作方法はテレビのメーカーによって異なりますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。

②アンテナレベルが0のとき

アンテナレベルが0のときはアンテナからの信号が全くきていない状態です。この場合はブースターなどを使用しても改善しないのでご注意ください。

アンテナやケーブルなどの機器が故障しているかも?

一部屋だけBS・CS放送が映らない

他の部屋のテレビでBS・CS放送が映っているということであれば、アンテナはとりあえず問題ありません。

まずはテレビ端子からテレビまで1本の短いケーブルで配線をしましょう。これでも症状が改善されなければ、アンテナからテレビ端子までの配線に問題がある可能性があります。アンテナへ電気が供給されていない、もしくは使用している機器が故障している可能性があります。配線は壁の中や屋根裏にあり、自分で修理するのはなかなか難しいので、専門の工事業者へ相談しましょう。

1本の短いケーブルで配線して症状が改善された場合、テレビ端子からテレビまでの配線に問題があります。配線の間にある機器を取り外し、1個ずつ配線内に接続して、その動作を確認してください。

全部屋でBS・CS放送が映らない

アンテナの方向がズレてしまっていたり、遮へい物があって電波をうまく受信できていないかもしれません。
まずアンテナ設置場所の環境を確認頂き、樹木や建物などの遮へい物がないか確認をしてください。

遮蔽物の確認

アンテナがベランダなど手の届くところにある場合はアンテナの方向調整やブースターの動作確認を行ってください。

≫詳しくはBS・110°CSアンテナはどの方向に設置する?アンテナの設置方向と調節方法の解説をご覧ください。

アンテナが高所に設置してある場合や、どこに設置してあるか分からない場合はお近くの専門業者にご相談ください。

また、アンテナを調整しても改善しない場合はアンテナからテレビ端子までの機器が故障している可能性があります。配線は壁の中や屋根裏にあり、自分で修理するのはなかなか難しいので、専門の工事業者へ相談しましょう。

アンテナに電気が送れていないかも?

BSアンテナを後から設置した場合は、テレビやレコーダー、ブースターなどからケーブルを通してアンテナに電気を送る必要があります。
テレビやブースターから電気を送る設定にするだけでBSの視聴ができるようになるかもしれません。

電気を送れるタイプのブースターを使用している場合は、取扱説明書などを参考に電気を送れる設定になっているか確認してください。

電源供給の設定

電気を送れるタイプのブースターを使用していない場合はテレビの設定メニューからBSアンテナへの電源供給が「オン」「入」や「オート」になっているか確認してください。
項目名などテレビのメーカーによって異なる部分がございますので、詳しくはテレビの取扱説明書をご確認ください。

ワンポイント -全端子電通と1端子電通-

BSアンテナを後から設置しており、分配器を使用した配線の場合には、使用している分配器に原因があるかもしれません。
1つの出力端子しか電気を通過できない分配器(1端子電通型)を使用している場合は、設定に問題がなくても電気がアンテナまで送られていない可能性があります。その場合は電気を送りたい機器が電通できる端子にちゃんと接続されているかご確認ください。

≫詳しくは分配器の使い方もぜひご覧ください。

③アンテナレベルが推奨レベルより低いとき

推奨レベルはテレビのメーカーによってことなります。テレビの取扱説明書をご確認ください。

アンテナの向きがずれているかも?

強風の時や雨天の時に画面が乱れたり、映らなかったりすることがある場合、アンテナの向きがずれていて信号が弱くなっているかもしれません。アンテナが調整できるような場所に設置されている場合は、アンテナの方向調整をしてみてください。 ≫詳しくはBS・110°CSアンテナはどの方向に設置する?アンテナの設置方向と調節方法の解説をご覧ください。

アンテナの受信方向に遮へい物があるかも?

アンテナの受信方向に遮へい物があると、電波が弱くなってしまいます。高い建物があるような場合は分かり易いと思いますが、植物が原因になることもあります。冬は葉が少なくて影響がない樹木でも、夏になると葉が生い茂って電波を遮ってしまう場合があります。そのような遮へい物がないか確認してみてください。

遮蔽物の確認

アンテナレベルが推奨レベルより高いとき

信号が強すぎるのかも?

珍しい例ですが、電波が強すぎてもテレビの映りが悪くなる場合があります。
ブースターを使用している場合は少しずつ増幅量を弱めてみたり、機器を外したりして映りが改善するか確かめてみてください。

まとめ

せっかくBSアンテナを設置したのに映らなかったり、いままで映っていたのに急に映らなくなったりして見たい番組が見られなかったらとても悲しいですよね。
今回は少しでも早く問題を解消できるように、ご自身で確認して対策できる内容についてお伝えいたしました。
アンテナに電気を送る設定にしているか、アンテナの受信方向に遮へい物がないか、テレビに接続しているケーブルや機器に故障がないか、など細かく確認してみてください。もし解決できない場合は、壁の中のケーブルや機器に問題があるかもしれません。そのような場合には専門業者にご依頼ください。

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